Tumblrの思い出
人形製作を始める前、Tumblrという写真版ツイッターみたいなのをやっていたのですが…
その時は風景写真をひたすら貼り付けていました。
人や動物の映っていない、とくに建造物や街中の風景が好きで、今も自分のiPhoneで写真を撮る時はなるべく人が映らないようにしています。
そのうち次第に、マネキンなどの人形が映りこんでいる風景に惹かれるようになり、Tumblrに人形写真を貼るようになりました。
音の無いような、時間の止まっているような風景に憧れていたんです。
そんな時に、丸善で開催されていた人・形展で、球体関節人形の実物を見て衝撃を受けました。
帰りに人形の作品集を何冊か買って帰りました。
先生の『吉田式』も手に取ったのですが、ぶきっちょな自分が球体関節人形を作れるとは思わなかったので、この時は違う本を買いました。最後の人形写真のところだけ欲しいな、と思ったのを覚えてます。
この時から球体関節人形の写真集の面白さにどっぷりハマって行きました。
人形は人の形をしていて、まるで生きているようですが、生き物ではないし…
かといってモノとは違う気もする。
彫刻などの造形物ともまた違うし。
音や時間の無い世界で生きる住人
球体関節人形は関節があるので動きがあって、マネキンなどよりリアルにそんな感じがしたのかもしれません。