あまね

球体関節人形製作の記録

人形と仏像

人形には色々な種類がある。



一人の人間が何ヶ月もかけて作る人形、工芸品としての人形、おもちゃの人形…


私はいつもそうやって線をひいて人形を種類わけしているけれど、果たして人形に種類なんてあるのだろうか?



以前、人形供養の映像を見た時、持ち主が人形に感謝の言葉を告げながら泣いている場面があったのを覚えている。


その人形がどのような人間に、どのような思いで作られた人形であったかはわからないが、人形の中には確かに、持ち主の魂が宿っていたのであろう。



人形の魂は、制作する人間だけのものではなく、それを見る人間、持つ人間が吹き込むものでもあるのかもしれない。


つまり、作る事と見る事は実は同じ事。



今回、奈良仏像めぐりの旅で様々な仏像と出会い、私は誰かの作った仏像から自分自身の魂を見出そうとした。


その時に思ったのは、もしかしたら人形を作る事は、自分の中から仏を見出してゆく事、仏像を作る事とも変わらないのかもしれない、という事。


だから私は、自分の作る人形がどのような種類の人形であっても、自分自身の為に真剣にやらねばならないのだと思う。