人形を作っていると、「神様が人間を作るってこんな感じだろうか」なんて思う事があります。
例えば自分の足に生まれつき傷があるのは磨き作業の時見落としたんだ、とか。
右手の中指が少し曲がっているのは指の造形のときに芯が曲がったんだ、とか…
信心深い人からすれば、こんな事を考えるって罪深い事なのでしょうか…
なら、そもそも人の形を作る事じたい罪深い気がするし…
でもそういう意識がない訳じゃ無いんです。
だから人形作りにはいつも何か重みを感じています。
完璧に左右対称に作ろうとは思っても、目をまっすぐに入れようとしても…完璧にはならないものだ。
完璧ってなんだろう?
人間の姿に完璧って無いですもんね。
美しいと感じる事はあっても…