終始、胸にナイフでグサグサやられる感じ。
この作品に登場するある人物に感情移入してしまい、もう苦しくてたまらなかった。
痛いくらいに分かってしまい、辛くて辛くて、思い返す程に今も胸が痛む。
基本的にあらゆる作品は全て、作り物として見ているし、分解して研究したいからいつもどこか覚めた目で見るので、キャラクターに感情移入する事自体が滅多に無いのだけれど…
自分の体験なども重なったせいなのか、こんな経験は生まれてはじめてで、まさかこの年齢になってここまで苦しくなる作品に出会えるとは思ってもみなかった。
山岸涼子さんの才能によるものが大きいのだが、自分自身がスッポリ入りこんでしまうと、作品はこうも胸に突き刺さるものなんだな、と思った。
時間が経っても、この痛みが完全に消える事は無いでしょう…