読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

あまね

球体関節人形製作の記録

思うこと

幼い頃から感じていた、身体と心がチグハグな感じ。



年齢なのか性別なのか、自分の声、鏡や写真に映る姿にはいつも違和感があり、自分を意識する瞬間が嫌だった。


それは大人になった今も同じ。
なんで私は私なのだろう…私じゃないのだろう…そんな事をいつも考えている。


本当の私は何か別のところにあって、それでも私は私として他人と接して生きてゆかねばならない。


何かちょっとした素直な気持ちを言葉にしようにも、嘘をついたり言葉に出来なかったりする。
普通に話したり笑ったりする事すら難しい時もある。



現実を生きる事はいつも心に重たい鎖が巻き付いているようなもの…それを振り解く強さも無く、いつまでも私は私になれないまま、今日まで来てしまった。



人形作りは、ありのままの私が自由に外の世界とコミュニケーションをとる為の手段。
どちらかと言えばここにいる私が作りもので、人形のほうが本当の私だと思う。



人形は普段は私の意識の及ばないところ、心の奥底にある部屋に居る。
そこから無理に引っ張り出そうとしてもなかなか出てこない。


人形は粘土から形になり始めた時点で、もう既に意思のようなものを持ち始めている気がする。
だから、何が何でも自分を出そうと粘土をいじくりまわすのではなく、人形にまかせる。


その人形の性質がどういうものかを見極めて、姿が見えて来たら手をひいて来てやる。自然に外に出してやる。
そこを最大限努力しよう。


根気強くドアをノックする。待つ。出来るのはそれくらいだ。