あまね

球体関節人形製作の記録

第七の封印

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ベルイマン傑作三選最終回「第七の封印」見て来ました。


最初は「野いちご」だけ見れば良いか、と思っていたのですが…

「野いちご」があまりにも素晴らしく二回も見に行ってしまい、そしたらこれは他二作も見ないわけにはいかないだろう…という訳で、結局全部見に行ってしまいました。



十字軍の遠征から帰国した騎士が見たものは疫病が蔓延した祖国だった。

そこで死神に死を宣告された彼は命を賭けたチェス対決をはじめる。



というあらすじで、もう既にベルイマン映画のファンとなってしまっている私はワクワクだったのですが、終わってみてびっくりしました。

全然わからなかった…難解でした。



テーマとしては他二作とも共通していて、宗教的かつ非常に重たいものなのですが、何故か喜劇っぽく描かれている。

それがえらく不気味で…なんだろう…ボッシュの絵みたいな感じかな。


遠くでカーン、カーンと鳴りつづける乾いた鐘の音だとか、鳥のさえずりや雷鳴だとか…ユーモラスな場面でありながら虚無感が漂っていたり、絶望的な光景なのにのんびりと間が抜けていたり…ふっと白昼夢のような風景を思わせたりだとか…音(雑音)と映像の操り方が魔法のようで不思議。


しかしながら、ひとつひとつのシーンが強烈に頭に焼きついているものの、結局のところこの作品が何だったのかが難しくて…

敬虔なキリスト教徒なら理解出来るのだろうか…とか色々考えてしまいますが。

まあ、見終えてからあれこれ考えるのが至福。

そういえばこの映画にもいちごが出てきた。ベルイマン監督の作品は食べるシーンがとても印象的なんですね、何故だろう…



今回の傑作三選、全て見る事が出来て本当に良かったと思います。

全て作風が全然違うし、そのどれもが鮮烈。「野いちご」だけではここまでベルイマン監督を好きにならなかったかもしれない。


でも、やっぱり「野いちご」が一番よかったなあ〜…またいつか見る事が出来る日が来ますように。