あまね

球体関節人形製作の記録

カフェ・シェ・コルメキッサ

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コルメキッサ企画展
「café chez kolmekissaa」
カフェ・シェ・コルメキッサ

 

私も参加させていただきます。

 

会期 2017年11月29日(水)〜12月9日(土)(※12月4日(月)休廊)
オープン 11時〜19時

会場 渋谷ギャラリールデコ6階
(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-16-3 ルデコビル6階)

 

組み立て

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バランス調整はまだですが、それなりに立ったり座ったり出来てます。

 

やっぱり最初に作った人形と同じサイズだからでしょうか、大きくもなく小さくもなく、良い大きさだな、と感じます。

 

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やっぱりちょっと頭でっかちかなぁ?

昔は頭が小さくなりがちだったんですが…

 

でも子供だから良いのかな。

 

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これから調整して行きます。

 

Tumblrの思い出

人形製作を始める前、Tumblrという写真版ツイッターみたいなのをやっていたのですが…

 

その時は風景写真をひたすら貼り付けていました。

 

 

人や動物の映っていない、とくに建造物や街中の風景が好きで、今も自分のiPhoneで写真を撮る時はなるべく人が映らないようにしています。

 

 

そのうち次第に、マネキンなどの人形が映りこんでいる風景に惹かれるようになり、Tumblrに人形写真を貼るようになりました。

 

音の無いような、時間の止まっているような風景に憧れていたんです。

 

 

そんな時に、丸善で開催されていた人・形展で、球体関節人形の実物を見て衝撃を受けました。

帰りに人形の作品集を何冊か買って帰りました。

 

先生の『吉田式』も手に取ったのですが、ぶきっちょな自分が球体関節人形を作れるとは思わなかったので、この時は違う本を買いました。最後の人形写真のところだけ欲しいな、と思ったのを覚えてます。

 

 

この時から球体関節人形の写真集の面白さにどっぷりハマって行きました。

 

人形は人の形をしていて、まるで生きているようですが、生き物ではないし…

かといってモノとは違う気もする。

彫刻などの造形物ともまた違うし。

 

 

音や時間の無い世界で生きる住人

 

 

球体関節人形は関節があるので動きがあって、マネキンなどよりリアルにそんな感じがしたのかもしれません。

 

思い出すための人形

もう一度、最初の人形の設計図から型紙をおこして新しい人形を作ろうと思ったのには、自分なりに理由があります。

 

 

しばらく人形を作っていると、技術的にも表現的にも、もっと上手くなりたいと思うようになってきます。

 

それは今でもそうです。

自分はまだまだ未熟だし、新しい事に挑戦するどころか、頭に浮かんだイメージを形にしてゆくのすら困難な事。日々腕を磨いて行きたい。

それはそれで正しい事だと思います。

 

 

しかし一方で、最初の頃に抱いていた人形に対する純粋な憧れや理想像が、しだいに薄れてゆくような気もします。

 

自分が思う、美しい、可愛い。

その姿は常に変化してゆき、なんとかして捉えようと必死になっているうちにふと、何をすれば良いのかわからなくなってしまう時が度々あります。

 

 

自分は人形の何に惹かれていたのか。人形を作る前は何が好きで、何をしていて、何を求めていた時に人形に出会ったのか。

 

人形を作る事で何が出来ると思ったのか。

どんな人形を作りたくて始めたのか。

なぜ人形を作ろうと思ったのか。

 

 

これから先、自由に作ってゆく為には今一度思い出しておく必要がある気がしたのです。